2020年の転職活動と御礼

はじめに

3回目の転職活動をしました。2019年の10月末に転職を考え始め、11月からカジュアル面談を開始し、2020年1月から採用試験を受け始め、3月中旬に転職活動を終えました。本記事は、今回の転職活動で私が大事にした点や実際に受けた企業、お世話になった方々に感謝などを書きたいと思います。

今回の転職活動のスタイル

エージェントは使いませんでした。基本的にカジュアル面談のお誘いを全部受けるスタイルを取りました。知人や友人のリファラルがあれば全部受けましたし、LinkedInとTwitterでのお誘いも全部受けました。自分からも数社カジュアル面談をお願いしました。転職活動の終盤は工数がカツカツだったのでお誘いをお断りすることもありました。今回カジュアル面談を積極的にやったおかげで、これまで接点がなかった企業様とも知り合うことが出来ました。カジュアル面談は合計10社ほど実施しました。ご協力頂きました皆様ありがとうございました。

今回の転職活動で大事にした点

右往左往しながら何を大事にすべきか考えていました。2月末にようやく大事にしたいものを言語化できました。

前提条件

  • MLOpsに関わる仕事
  • 顧客に近い仕事
  • k8s eco-system を使える仕事
  • PMF/リーンスタートアップ 文化

大事にしたいこと

  • 意思決定権のあるポジション (マネージャー職、PdMへのキャリアパス)
  • 一緒に働く仲間 (気が合う仲間)
  • MLOpsのフェーズ (配信周り)

必須ではない

  • グローバル環境

私には最終的に実現したい未来があり、そのためにはそろそろPdM (プロダクトマネージャー) を経験しなければならないと考えていました。また、仕事としては日本でUber Michelangeloのようなプラットフォームを構築したいという想いがありましたので、なるべくMLOpsにだけ注力できる環境を探しました。カルチャーフィットも重視しました。「一緒に働くメンバーと気が合うか?」「何を大事にしているか?」「どんな意思決定をするか?」「今のメンバーは現職にどんな不満を持っているか?」などを知りたかったので、カジュアル面談を多く設定して頂きました。

戦績

カジュアル面談は10社ほど受けました。最終的に5社選考に進み、3社からオファーを頂きました。以下、採用プロセスに進んだ順になっています。

カジュアル面談を複数回重ねたのですが、企業様からしたら「結局、候補者の経験や技術が基準に満たなければ採用できない」こともわかっていました。そこで今回は「内定を頂いてから対話を重ねる」というスタンスを取りました。なので「絶対に行きたいから選考プロセスを受ける!」ではなく、もっとカジュアルに考えて選考プロセスを受けました。残念ながらお祈りされてしまった企業様もありましたが、ありがたいことにお祈り後にも対話の機会を頂けました。お時間頂いてありがとうございました。

ここからは選考を受けた各社について知り合った経緯と各社の印象を書きます。最後に、お世話になった方々に感謝を述べたいと思います。

DMM

経緯

前職 LINE のご近所さん同僚である だみ〜 (@guiltydammy) さんからリファラルで受けました。Twitter経由で誘われてカジュアル面談を設定して頂きました。カジュアル面談では マスタケ (@mathetake) さんと話しました。その後採用プロセスに進み、マネージャー面談、CTO面談を経て、1月中旬には内定を頂きました。各面談の通過の連絡はその場で頂いたので意思決定はとても早かったです。採用プロセスでは、ありがたいことにコーディングテストは免除して頂けました。

印象

DMMはCTO松本さんの指揮の元、データドリブンな企業へ変革を進めています。今回のポジションはCTO室で受けまして、AIチームでデータエンジニアのオファーを頂きました。職務はMLOpsの推進で、マネジメントも職責に含みました。技術スタックはkubernetesやIstioで、私の嗜好にも大変合いました。DMMには約40もの事業があり、顧客接点の事業が多い点もポイントでした。会社の文化としてもスピード感を非常に大事にしており、「早く試してダメならさっさと撤退」が浸透していました。DMMはまさにUber Michelangeloを作ろうとしており、ここでならWalmartのような成功事例を作れそうな予感がしました。

謝辞

内定を頂いてから返信期間を3回も延長して頂きまして、最終的に2ヶ月近くも待って頂きました。本当にありがとうございました。また、内定後に色々と機会を頂きました。社内向けのイベントに参加させていただいたり、だみ〜さんとマスタケさんとは何回か飲みに行きました。松本さんとも引き合わせて頂いて、六本木で朝の3時まで飲んで語ったのは非常に良かったです。DMMにはとても優秀なメンバーがいて、彼らを指揮する軸が通ったボスがいて、非常に魅力的な職場だと感じました。

エムスリー

経緯

もともと Machine Learning Production Pitch でエムスリーとの繋がりが強かったこともあり、西場さん (@m_nishiba) にカジュアル面談をお願いしました。採用プロセスはコーディングテスト、部署面談、SPI、役員面談、社長面談という形でした。私は社長面談まで進み、そこでrejectという結果になりました。社長面談後の連絡は多少の時間がかかりましたが、全体的に合否の連絡はとても早かったです。

印象

エムスリーの印象としてはDMMと近いです。エムスリーは医療関係のDXを推進する強い企業です。ROI重視でスピード感があります。医者だけでなく、AskDoctorsというToCもやっていて、顧客接点があります。技術スタックとしてはDockerはバリバリ使っていますが、kubernetesはあまり使っていない印象です。機械学習の実運用という意味では、西場さんが相当エネルギッシュなので彼を中心にMLOpsが活躍するシーンがこれからどんどん増えるだろうと感じました。

謝辞

落選した後の方がむしろ一緒に飲んだりご飯を食べる機会が増えました笑 ご配慮いただきありがとうございました。

FLYWHEEL

経緯

LinkedInでリクルーターから声がかかりました。カジュアル面談を2回設定頂き、1回目はエンジニアの前田さん、2回目はCTO波村さんと対話しました。その後、採用プロセスを受けることになり、コーディングインタビュー2回、カジュアル面談(?)1回で、2月頭に内定を頂きました。

印象

FLYWHEELはスタートアップです。データプラットフォームを作っている企業で「検索」技術に強みがあります。社名で検索すると「元GAFAのエンジニア集団」という言葉が強く出てきますが、確かに元Googleや元Microsoftのエンジニアが多く在籍しています。データプラットフォームはMLOpsで重要な要素なので、テーマとしては非常に魅力的に思いました。オファー頂いたポジションはインハウスのエンジニア向けのMLOpsでしたが、将来的にはプロダクトとして展開していけそうな印象がありました。技術スタックはkubernetesを採用していて、私のコンピテンシーに合いました。企業文化はGoogleから引き継がれていて、非常に働きやすい制度が整っていました。スタートアップなので顧客接点が強く、またスピード感はあります。オファー額は非常に高かったです。働いているメンバーの人柄もすごくよいと感じました。合否の連絡は実質当日で、とても早かったです(=面談した直後にその場で次の面談が組まれる)。

謝辞

FLYWHEELは今回いちばんお世話になりました。FLYWHEELの皆さんに感謝を述べるために記事を書いたと言っても過言じゃありません。内定後に特別なご配慮で社内のイベントにも複数回参加させて頂きましたし、社員さんとも非常に長い時間対話させて頂きました。LINE Clova時代の同僚が転職していて驚いたこともありました。CEO横山さんとも話をして、実績も然ることながら人間的な魅力を強く感じました。

特に感謝したいことが2つあります。ひとつは社員さんから頂いた言葉です。「服部さんはやりたいことがすごい明確だから、しっかり考えて決めてほしい。たとえ最終的にうちを選ばなくても、1年後でも2年後でも一緒に働けたらいいなと思ってる」と温かい言葉を頂きました。とにかくヒトが温かく、一緒に働きたいと思いました。

もう1つはリクルーターのChouさんです。非常に優秀な方で、彼女が居なければ私はFLYWHEELの選考を受けなかったでしょう。FLYWHEELはスタートアップで、現所属のABEJAもスタートアップです。スタートアップからスタートアップに移る意味があるだろうかと思い、当初はFLYWHEELを受けるつもりがありませんでした。しかしChouさんに押されて採用プロセスに進み、面接を通して社員さんと対話を重ね、モチベーションが高まりました。面接後には必ずChouさんが入り、「懸念や疑問があれば教えてほしい。それを解決する次の機会を今設定する」とスケジュール調整をしてくれました。これはモチベーションが相当高まりました。オファー頂いた後に私が進退を決断できずに迷っていると、Chouさんに喫茶店に呼び出されて紙とペンを使ったキャリア相談をしてくれました。そこには「FLYWHEELを選ばない」という選択肢もありました。社員じゃない私にそこまでしてくれたことは、本当に感謝しかありません。本当に本当にありがとうございました。

Autify

経緯

現職の同僚の転職先ということもあってカジュアル面談に行きました。カジュアル面談は今やバーニング近澤と有名なCEO近澤さん (@chikathreesix) とさせていただき、その後に現在のCTOである松浦さんとカジュアル面談をさせていただきました。選考では、私のGitHubの活動 (Rekcurd) を見て頂いたこともあり、コーディングテストは免除して頂けました。採用プロセスは、エンジニア面談、ML技術面談、人事面談でした。残念ながらRejectという結果になりました。不合格の連絡は多少の時間がかかりましたが、全体的にとても早い意思決定でした。

印象

Autifyもスタートアップです。テストの自動化というバーニングニーズを見つけ、そのプロダクトを一気に作り上げています。私自身もフロントエンドのテストは手がつけられておらず困っているところだったので、非常にニーズが強い領域をやっていることに強い好感がありました。私がAutifyに魅力を感じたのは、プロダクトも良いですが、何より社員の雰囲気が良いなと思ったことでした。働く人たちの温度感が好きだなと思いましたし、誠実な感じがとてもしました。当然ながらスタートアップなので顧客接点が強いし、スピード感もあります。労働環境もモダンで働きやすそうに思いました。データは山のように溜まっており、MLが活躍する場面も多々ありそうでした。

謝辞

エムスリー同様、落選してからの方が飲みに行くことが増えました笑 これからも長く付き合って頂けたら嬉しいです。

TRI-AD

経緯

Twitterで求人を見ました。「TRI-ADでMLOpsの求人だ👀」とツイートしたら yachiさん (@yachide) からDMを頂きまして、カジュアル面談を設定頂きました。その後、選考を受けました。採用プロセスはコーディングテスト、エンジニア面談2件、コーディング面談、役員面談、人事面談でした。採用プロセスは半分英語で行われました。最終面談から1週間ほどで内定を頂きました。合否の連絡はだいたい3〜5営業日でしたので、早かったと思います。

印象

TRI-ADはトヨタ自動車の子会社です。自動運転という競合が多く競争が激しい領域でスピード感を持って事業を前に進めるため、積極的に外国籍の社員を採用し、要職に据え、スタートアップのような文化を作ろうとしています。多様性ある従業員とUS式のプロジェクト/プロダクトマネジメントでどんな働き方ができるか興味がありました。社内の公用語が英語というのも魅力的だと思いました。MLOpsの一次情報は英語ですし、英語が当たり前であれば内部でやりとりされる情報の鮮度も高いだろうと思ったからです。MLOpsで見たとき、自動運転は人命を扱うためにウェブサービスよりも非常に安全性や再現性を重視します。そこも技術課題として面白そうだと思いました。一方で、技術スタックとしてはkubernetesは使っていません。また自動運転はフェーズ的に顧客接点ではありません。しかし、これからトヨタがTeslaのようになっていくなら面白いことができそうだなという印象は受けました。

謝辞

yachiさんには非常にお世話になりました。選考を受けたのが2月末で、既にDMMとFLYWHEELからオファーを頂いて返答期限を延ばして頂いていた状況でした。なので、通常だと選考プロセスは1ヶ月から2ヶ月かかるということでしたが、特別なご配慮で面談を設定頂き、2週間ほどで終了できました。また、選考と同時に親睦を深める機会も頂きました。TRI-ADの面接は2日間ありましたが、1日目の選考のあとにyachiさんと飲みに行きました。正直1日目の面接の手応えはありませんでしたが、後からコーディング面接を担当した方も飲み会に合流したので「面接官と面接後にお酒を飲む」実績を解除できました。楽しかったです。ありがたいことにオファーの連絡があり、改めてyachiさんに「私が仕事をする上で関わるキーマン3人と会わせて欲しい」とお願いしたところ、その場ですぐにその3名との1on1を設定してくれました。おかげでTRI-ADのヒトや文化を色々と知ることができました。尽力頂きましてありがとうございました。

結局どこに行くのか?

どこも魅力的で選べません。
進退については5月中旬に公開できればと思います。

おわりに

今回の転職活動は10月末から3月中旬までかけたので、ほぼ5ヶ月かかりました。2月末にはコロナウィルスの影響が出始めていたので、終わった時期としてはとても良いタイミングでした。これまでの就職活動や転職活動は正直に言うと「えいや」で決めたところがありました。「知り合いが居る」とか「インターネット企業に行きたい」とか「プロダクトが魅力的」とか。運が良いことに、それでもそれぞれの職場でとても良い出会いと良い経験がありました。今回の転職活動では対話をとても重視しました。おかげで普段ではご縁がなかった企業様とも縁を持てましたし、普段よりも深く企業様のことを知れたように感じました。本当にありがとうございました。進退はともかく、私はこれからもMLOpsの領域でプラットフォーム構築をやっていきますので、引き続きよろしくお願い致します。

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