Apitore blog

Apitoreを運営していた元起業家のブログ

LINE株式会社に入社しました

はじめに

2017年11月1日より、LINE株式会社のメンバーになりました。試用期間が明けましたので正式にブログでご報告致します。本記事ではLINEの採用プロセスや私の担当や職場について軽く触れたいと思います。LINEにおける私の職種はSoftware engineerで担当はスマートスピーカーClovaです。

採用プロセス

LINE以外の転職活動については先日の投稿をご覧ください。 LINEはLinkedIn経由のエージェントの紹介でした。私はチャットもゲームもあまりやらないので、正直なことを言うと最初はLINEに全く興味がありませんでした。しかし、エージェントから「LINEがスマートスピーカーを日本で一番早くリリースし、力を入れている」と聞いて興味が出ました。私自身「コンピュータサイエンス・統計処理・機械学習技術を身近なものにする」べくApitoreを創業しています。LINEでのキャリアはApitoreを更に前に進める上でプラスになるだろうと思い、カジュアルな対話の機会を頂きました。 カジュアルミーティングではClova開発室の副室長の方と話しました。当日は早めに仕事を切り上げて、その足でLINEがある新宿のミライナタワーに向かいました。私もカジュアルなポロシャツでミーティングに望みましたが、副室長も非常にラフな格好でした。イメージとしてはアメリカ西海岸のエンジニアの服装に近いです。私はApitoreについて話しました。先方はClovaの計画や想いなど、ネットで公開されている内容を改めて説明頂きました。 私がLINEの入社試験を受けようと思った理由は、私が「今のところLINE Clovaは他のスマートスピーカーとほとんど同じに聞こえますが、AmazonやGoogleと正面から戦うんですか?」と聞いたときに先方が「そうです」と即答したことです。正直言って『AmazonやGoogleと戦うなんて頭がおかしい』と思いましたが(笑)、先方の回答からは『Clovaを通して実現する世界がワクワクするからやる』というクレイジーな想いを感じました。私もApitoreをやっている理由は『Apitoreを通して実現する世界は死ぬほどワクワクする』からであり、『誰かが実現するだろうけど、いつになるか分からないから俺がやる、やらずにはいられない』という想いがあるからです。似たような狂気を感じました。 採用プロセスで最初にやったことはプログラミングテストでした。記憶が正しければ、制限時間2時間程度のテストでした。他の企業の採用プロセスでやったプログラミングテストよりダントツで長かったです。幸い(私にとって)問題は難しくなく、時間に余裕もあったので構成の整理やクラスやメソッドの整理もしました。それでも時間があまったので、10分前くらいにはコミットしてテストを終了しました。 プログラミングテストは無事合格し、次は面接でした。担当はClova開発室の役員でした。よくある面接の質問もありましたが、ほとんどの時間をApitoreについて質問して頂きました。例えば、「ビジネスモデルは?」「現在の利用者はどんな人?」「どれくらい使われているの?」「利用者はどんな使い方をしているの?」「Apitoreの将来の展望は?」などです。30分ほどで面談は終了し、人事から今後の流れの説明を聞いて面談は終了しました。全部で1時間くらいでした。人事から「採用可否は1週間後に通知する」と言われましたが、次の日には合格者向けと思われるメールが来ました。LINEの採用プロセスは非常にシンプルで、通知も迅速でした。

LINEでの担当と職場について

担当はClovaのソフトウェア開発で、言語処理部分をやっています。具体的には、LINE developer dayで講演されたものがこちらで紹介されていますが、その中のNLUという所を担当します。かなりスピード感がある会社で、入社して担当した翻訳機能は入社から2ヶ月でリリースしました。 オフィスは新宿駅のミライナタワーで、10フロアくらい借りています。毎月1日と15日に中途採用の入社日があり、Clovaチームは日に日にヒトが増えています。なのでオフィスはすでに手狭になりつつあります。Clovaの私が所属するチームは、私の感覚では8割くらいがこの1年で採用された中途採用社員な気がしています(ちゃんと数えていません)。同業社からだけではなく、ゲーム企業などからもヒトが集まっています(が、私のような精密業出身は見かけないなあ笑)。 フロアはオープンで個室なし(一部役員を除く)、昇降する机でスタンディングコーディングもOK、アーロンチェア(らしい)貸与、最新のMacbook Pro貸与など、快適な設備が利用できます。福利厚生も充実していて、社内に保育園があったり、プロのマッサージ師がいたり、他にも色々あります。個人的に感動したのがインターネットの速さ。前職とは比べ物にならないくらい早いです(が、某外資IT企業からの転職者によるとLINEもまだ遅いらしい・・・世の中は広い)。ヒトに依りますが、私は裁量労働制で最低1分出社すればOK、コアタイムはありません。 働き方は前職からだいぶ変わりました。そもそも私の前職は研究職で、現職はソフトウェアエンジニアです。前職ではチームでコーディングすることはほぼなかったですが、現職では当然ながら分業してシステムを構築します。前職とApitoreでは気楽にソースコードのバージョン管理をしていましたが、チームでシステムを組むに当たっては色々と作法があり最初はアタフタしました。すっかり身についてきたので、今度わかりやすくまとめて記事にします(バージョン管理のノウハウはネットで探したら見つかりますが、結構読むのだるかったです)。 他にも色々とメリット(副業OK、なのでApitoreの活動は継続中)等々あるのですが、とりあえずこの辺で。

最後に

Clovaは本当に本当に日本で作っています。韓国にもClovaチームがあり、彼らと協力しています。外資でよく聞く「日本はローカライゼーションしかしない」ということは全くないです。また「本国にお伺いを立てる」こともしません(そもそもLINEは日本企業なのか、韓国企業なのか、よく分からないですが)。 Clovaチームはまだまだヒトが足りないので、IT戦士は是非いっしょにClovaを作りましょう。 そういえば、退職エントリで公開したウィッシュリストは誰からもプレゼントを貰えませんでした(泣)。今からでもいいのでなんかくれ。