Facebook広告に1万円課金して試行錯誤した

はじめに

SmartHRが立ち上げ期にやったというFacebook広告による市場性の確認について、Apitoreでもやってみました。広告は初めてのことなので、まずはジャブを打つ気持ちで試行錯誤しました。色々と面白いことがわかったので記録に残します。

今回のベスト広告。

学んだこと

  • ターゲットは狭すぎるより広すぎるほうが良い。複数回試行することが前提で、徐々に絞り込む。
  • 日本人は「年齢」と「性別」くらいはちゃんと設定するも、それ以外は設定していないことが多い。「役職」は設定率がかなり低い。
  • 「画像」と「テキスト」と「ターゲット」の組み合わせ方法は無限。奥が深い、深すぎる!

全体振り返り

全部で5回に分けて広告を打ちました。1回の広告は24時間だけ配信し、上限金額を2000円としました。つまり広告費用は全部で1万円。広告の目的はAPI提供者となる企業や研究者のリード獲得です。結果的に、4回の広告で合計で6000人にリーチ、36クリック獲得、クリック単価は222円でした(1回少ない理由は後述)。トラフィック流入先はこちらのApitoreの企業様向けページで、たぶん「0いいね」から「351いいね」まで増えました。配信した広告に数件ですが「いいね」や「コメント」もいただきまして、ありがたいことにすべて肯定的なコメントで嬉しかったです。肝心のリードは1件も獲得できませんでした。まだ狙ったターゲットに広告を配信できていないと感じているので、あと1万円分だけ試行錯誤する予定です。

1回目:ICT大企業役員を狙うも、外した上にリーチも伸びず

最初に設定したターゲットについては先日の記事を参照して下さい。画像を変えて6パターンで広告を打ちました。下図を見るとわかるとおり、画像によってリーチ数もクリック率も大きく変わります。「Facebook広告で使う画像は暗いほうが目につきやすい」とどこかのウェブページで見たんですが、結果をみると明るいほうが断然リーチするようです。831人にリーチし、9クリック獲得、クリック単価は222円でした。私が調べたところではFacebook広告はクリック単価数十円までイケるそうなので、あまり良い広告になっていないのでしょうね・・・。改善の余地ありです。
気づきとしては、このセットではターゲットの肩書に「CEO」などの役職を指定しましたが、大企業の役職の方はあとから調べた限りだと『ひとりも肩書を設定していません』でした。スタートアップなどのイケイケの方は肩書を設定していました。というわけで、狙ったターゲットにミートしていなかったです。肝心のリードは得られませんでした。

パフォーマンスを分析してみると、男女比は圧倒的に男性が多いです。男性9、女性1です。今回はICT領域の幹部クラスをターゲットにしているので、日本の実情にあっている気がします。グラフを見ればわかりますが、55歳以上はほとんどリーチしていません。・・・まあ、55歳以上はFacebook使ってない人多そうですね。リーチはモバイルが75%、デスクトップが25%でした。クリックの比率は66%と33%でした。

このセットで一番ウケた広告は以下になります。爽やかですし、画像の中に「API」という単語がさりげなく強調されています。グラフを見ると、圧倒的に男性にウケているようです。特に25歳~34歳男性については、クリック率が非常に良好な広告になりました。「いいね」してくれた方のプロフィールを拝見させていただきましたが、Apitoreはスタートアップ系のCEOやCTOの方に共感いただけたようで嬉しいです。



2番めにウケた広告は以下です。特に35歳~54歳に好まれていたようです。シンプルにコーポレートロゴで攻めて見ましたが、ウケが良くて嬉しいです。ロゴを作成してくれたReikoさんありがとう!


2回目:企業名を指定して広めのターゲットを狙うも、設定が甘い上に広すぎて広告効果は薄くなる

1回目の反省として「日本大企業の役職クラスにリーチできていない」を挙げました。1回目を振り返った限りだと「そもそも55歳以上はFacebook使っていない説」が浮上しています。仕方がないので、日本の大企業の従業員をターゲットにしてみます。今回は「日本の大企業を企業名で直接指定する」「ICT領域のニュースにいいねしたことがある」人をターゲットにしました。

次の条件に一致する人:: 趣味・関心: 人工知能、A.I.、自然言語処理、プログラミング言語、...略
次の条件にも一致(必須)する人:: 勤務先: NTTコミュニケーションズ、カカクコム、NTT東日本、Ntt西日本、...略

画像は前回の上位1位と2位と、新たに4枚追加しました。追加した画像は、前回の結果を踏まえて明るめの画像にしました。「手元アップ系(自己判断)」「ポップ系(自己判断)」を試してみます。今回は宣伝文句も変更しました(図参照)。
結果はおもしろいことになりました。前回の1位と2位はぜんぜん響かなかったです。2133人にリーチし、12件のクリック、クリック単価は167円でした。今回は85%のリーチ、75%のクリックがモバイルからでした。
女性へのリーチとクリックが改善しています。全体の18%のリーチ、33%のクリックが女性でした。特に45歳~54歳女性のクリック/リーチ比率が良いです・・・が、前回同様に絶対数が少ないのでたまたまかもしれません。1番リーチしていたのは45歳~54歳男性でした。狙った層にリーチできているので、これは中々良い広告だったのかもしれません。ただし広くリーチした割に反応はイマイチで、Facebookが定める「関連スコア」は最低評価の「1」でした。そしてリードは獲得できませんでした。


今回イチバンうけた広告がこちらです。広告テキストもリード獲得に向けてストレートにしました。見出しも「研究技術の利用機会を最大化する」として、遊休状態の研究技術に悩んでいる人に響くように工夫しました。画像は手元アップ系のシンプルなものです。全体12件中7件のクリックがこちらの広告から得られました。894人にリーチし、クリック単価は203円でした。残念ながら女性にはほとんどリーチせずクリックも得られませんでしたが、男性にはウケたようです。関連度スコアは1と最低評価です。

2番目にウケたのがこちらの広告です。画像は第1回の広告に似たスタイルのものを選びました。こちらは2件のクリックを獲得しており、1件は女性からでした。556人にリーチし、クリック単価は66円と凄まじく低いです。こちらも関連度スコアは1で最低評価となりました。

3回目:直接的に「リード獲得」すべく広告の種類を変えるも、撃沈

Facebookの広告は色々なバリエーションがあって、そのなかに「リード獲得」があります。これは、Facebook上で広告をクリックするとリード獲得用のポップアップが出てくるというものです。画面遷移がないうえに、即メールアドレス登録フォームになるので、リード獲得容易性が上がる(気がします)。
3回目の実験(目的が広告じゃなくなってきた)では、リードが獲得できない要因が「Apitoreの受け入れサイト」側にあるのか検証します。ターゲットの設定は2回目と同じにしました。画像も2回目と同じにしましたが、筋の悪い広告はオフにしたり掲載期間中に画像を変えてみたりしました。
結論を言うと、リード獲得ならず。なぜかリーチも悪い結果となって、576名でした。リードの場合はインプレッション数で課金になるので、リードが獲得できずとも予算は費消されます。女性へのリーチは全体に対して18%なので、広告の印象自体は2回目と変わらないようです。
「リード獲得ならず=市場性なし=Apitore終了」と判断すべきですが、まだちゃんと広告打ててないと思っているので、もうしばらく試行錯誤します。

4回目、5回目:ターゲットを2層に分けて広告配信するも、ターゲットの絞り込みはまだまだ課題アリ

管理層向けと研究所員向けの2つを新たなターゲットとして設定しました。2件同時に広告を配信したところ肯定的な反応は増えましたが、まだ狙ったターゲットにリーチ出来ていない印象があります。

4回目:管理層向け広告

年齢は35歳~54歳としました。条件は以下の通りです。「ターゲットをもっと絞るべきだ」というFacebookさんのアドバイスはとりあえず無視して、広めに設定しました。

次の条件に一致する人:: 業種: IT・技術、製造またはコンピュータ・数学
次の条件にも一致(必須)する人:: 業種: マネージメント

結論を言うと、今回の設定だと「ICT系大企業管理職」以外の層にもリーチしていました。非IT系の管理職の方から「いいね」や「コメント」がありました。ただ、狙った業界ではないにしても、肯定的な反応はとてもうれしいです。
1420人にリーチ、6件のクリック、クリック単価は333円、リード未獲得。女性リーチが23%と高めでした。画像についてはこれまでの広告で評価の高かった3件に、いくつか新しい試みも追加しました。「R&D」に関する画像と、ちょいセクシーな画像、可愛らしい画像です。広告のテキストも変更しました。


一番人気がこちらです。シンプルな「R&D」画像です。773名にリーチ、5件のクリック、クリック単価は306円、関連度スコアは2でした。利用者層の分析ですが、これまでの傾向とあまり変わりませんでした。35歳~44歳の層はクリック比率が良好でした。いただいた「いいね」の中には非ICT領域の社長さんが含まれていたので、今回の設定ではICT領域のみをターゲットには出来ていないようです。ICT領域に限らず、「いいね」してもらえるとうれしいですけどね笑。

二番人気はこちらです。419名にリーチ、1件のクリック、クリック単価は470円、インプレッションが伸びず関連度スコアは圏外でした。これまでの広告配信で上位の画像なのですが、とてもコストパフォーマンスが悪くなってしまいました。

5回目:研究所員向け広告

ターゲットを以下のように設定しました。年齢は25歳~54歳に絞っています。役職に「研究」とつくものは全部入れましたが、それだとオーディエンスがほとんどいなかったので、どうやら研究職の方も肩書や役職の設定を指定ない人が多そうです・・・。私の周りで「技術者」を設定している人が何人かいたので追加したところ、オーディエンスが27000まで増えたので採用しました。

次の条件に一致する人:: 業種: IT・技術、製造またはコンピュータ・数学
次の条件にも一致(必須)する人:: 研究分野: 研究、勤務先: Informaticienまたは研究、役職: Research Engineer、研究者、R&D Engineer、Research Assistant、Research fellow、Informaticien、Research and Development Engineer (R&D Engineer)、研究、研究員、学者、科学者、技術者、博士研究員または研究開発

1423名にリーチ、9件のクリック、クリック単価は222円、リード未獲得でした。女性リーチは全体の6%と低めでした。広告に使用した画像は管理職向けのものと同じものを用いています。広告のテキストは研究者向けに変更しました。


1番ヒットした広告がこちらです。675名にリーチ、6件のクリック、クリック単価は200円、関連度スコアは3でした。45歳~54歳のクリック率が高い結果となっています。女性には一切響かなかったようです。

2番目がこちらです。セクシー路線です。422名にリーチ、1件のクリック、クリック単価は74円、関連度スコアは対象外。当然ですが、女性には一切響きませんでした。

おわりに

とりあえず1万円課金しました。広告は奥が深いです。Facebookで広告結果の分析ができるんですが、ほとんど分析項目がないので試行錯誤するにしてもかなーり厳しいですね。「趣味・関心」は「いいね」が元になっているそうなので、そちらでピンポイントに指定した方が良いかもしれません。Facebookで分析できる「性別」「年齢」のグラフだけでも、広告によって反応は違いますね。試行錯誤はひとりでやってしまいましたが、広告の場合は複数人で議論して作成したほうが良いと思います。広告は奥が深いです、深すぎる!

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